この本の内容について

 序章の一番最初に「相続って何をすること?」と書かれています。一言で言えば〈うけつぐ〉ことですが、どのように〈うけつぐ〉か、どうすれば〈うけつぐ〉ことが出来るのか。この本は、その問題について法律的なルールと現実的な税金のお話に加え人間性や社会道徳も踏まえながら丁寧に説明されています。
 本の特徴としては、単に解説書として書かれているのではなく、プロの「相続アドバイザー」のテキストとして使用できるよう作られています。それでは一般の方には読み解くのが難しいのではないか?と思われるかもしれませんが、難しい辞書のような作りではなく、基本的なことをなるべく短い文章で、色文字を随所に使い、図解や例えなどをまじえてポイントを押さえるよう工夫されています。また、一般の方がプロの方に依頼をする際に、相談のポイントを確実に伝えるための役に立つこととなるでしょう。
 本の内容に少し触れていきましょう。

 本文は、《法律編》《税金編》《総集編》からなる三部構成になっています。
 《法律編》では、親族関係からわかる相続順位と法定相続分の解説が具体的に書かれ、また、代襲相続、養子縁組など起こりうる、単純な相続とならない場合の解説、相続人が相続するプラスの財産・マイナスの財産の話、相続の仕方、寄与分等の説明、そして遺言の事などが書かれています。特に遺言については、自筆証書遺言の利便性が向上したことで今後は利用者が増えることと思われますので詳しく説明されています。
 《税金編》では、具体的な(土地の区分け)による相続財産の評価の割合について、課税遺産相続の計算例方法、相続税の計算例、法定相続分から想定した課税遺産総額の例、遺産と相続税の関係についての図解、控除や特例の話、贈与、生命保険のことなどが書かれています。
 《総集編》では、ここには特に「相続アドバイザー」養成テキストとしての本領発揮の内容が書かれています。いかに有るべきかといった精神的な心構えから、具体的な準備等、前述したように、一般の方向きではないようでいて、前もって知っていると大変役に立つことがらが書かれています。